2016-01-01から1年間の記事一覧
地震列島日本とSF小説「日本沈没」 日本列島そのものが大昔から地形状的にも地理的にも地震列島と言われているけど、 近年特に、日本列島は大地震に見舞われています。 2011年の東北地方の大地震から以降、長野県北部や北海道十勝地方、 小笠原地震、そして…
個人的に一番好きなSF小説 僕が1番好きなSF小説が田中芳樹先生の「銀河英雄伝説」です。本編が10冊と番外編が4冊の計10冊が販売されています。ライトノベル化、コミック化、アニメ化された作品なので知っている人も多いかと思うけど、 作品自体はかなり前…
京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。 高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。 気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。 「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」…
繰り返すループものとしてのSF このAll You Need Is Killは映画化もされた作品として有名です。 珍しく日本のSF小説が世界でヒットしたという点が面白いと思います。最近ではなく2004年に小説として出されているということで、 繰り返すループものとしてかな…
貪欲なミステリーマニアを唸らせる、メタっぽい本格ミステリー 「もはやトリックは出尽くした」と言われたのが意外にも戦後くらいです その中で、江戸川乱歩は、新たなミステリーの模索をして、幻影城を築き後進の育成にも努めました。一気に生まれ、一気に…
転落の夏 スティーヴン・キングが1982年に発表した『恐怖の四季(邦題)』という中編小説集の中の1編です。この中の一つが映画化され大ヒットした「スタンド・バイ・ミー』です。この中編小説集は、英語の原題が「Different Seasons」となっていて、 ホラー…
夜市で弟を売る兄 ホラー小説といえば、恒川光太郎先生の「夜市」を忘れてはならない。ホラー小説大賞を受賞した作品です。 本の趣味の合う友達にすすめられて読んで、 最初のページで不思議な世界観にひきこまれて一気に読破しました。妖怪たちが店を出す「…
『十二国記』との関係 まず『魔性の子』を語る上で外せないのが同作者のファンタジー小説『十二国記シリーズ』です。作者は『十二国記シリーズ』の小野不由美先生。『十二国記シリーズ』のあとがきで、魔性の子が『十二国記シリーズ』の前日譚にあたると述べ…
心に残るホラー小説 ホラー小説はいままで生きてきた中でたくさん読んできました。ホラー小説という名前があるだけあって、どの本も怖くて夜読んでいるとちょっと怖くなってしまいます。それでもページを進める手をやめられないないのがホラー小説の魅力です…
平安時代初期に実在し、数多くの不思議な伝説が語り伝えられる人物小野篁。 なかでも、夜な夜な井戸を通って冥府へと通い、閻魔大王のもとで働いていた話はよく知られている。 その篁の少年時代を描いた、傑作ファンタジー(アマゾンより引用) 小野篁という…
「あなたの再出発をドリーム保険で!」―このうさんくさい広告にシロタ・レイヨはとびついた。 恋人と職を同時に失った彼に、今の世界に対する未練などありはしなかったのだから。 しかし保険によって別世界に送りこまれた彼が目にしたのは地球よりはるかに高…
1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。 母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、 鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。 キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。 (アマ…
記憶を失った「僕」は、沖縄の密林で、故郷を捨てた昭光と出会う。 二人は名前を変えて新たな人生を歩もうとするが、 非情なヒエラルキーに支配された実社会に、安住の地は見つからない。 孤独、貧困、破滅の予感。逃げろ!何処へ?(アマゾンより引用) 漂流…
日本では卑弥呼が邪馬台国を統治する頃、 中国は後漢も霊帝の代、政治の腐爛は黄巾賊を各地にはびこらせ、民衆は喘ぎ苦しむ。 このとき、〓県は楼桑村の一青年劉備は、同志関羽、張飛と桃園に義盟を結び、害賊を討ち、 世を救わんことを誓う。―以来100年の治…
この世には不思議なことなど何もないのだよ―古本屋にして陰陽師が憑物を落とし事件を解きほぐす人気シリーズ第一弾。 東京・雑司ケ谷の医院に奇怪な噂が流れる。 娘は二十箇月も身籠ったままで、その夫は密室から失踪したという。 文士・関口や探偵・榎木津…
わかば銀行から契約社員・梅澤梨花(41歳)が1億円を横領した。梨花は海外へ逃亡する。 彼女は、果たして逃げ切れるのか?あまりにもスリリングで狂おしいまでに切実な、角田光代、待望の長篇小説。 (アマゾンより引用) 1億円横領銀行員 銀行から1億円横領…
騎士道物語を読み過ぎて妄想にとらわれた初老の紳士が,古ぼけた甲冑に身を固め,やせ馬ロシナンテにまたがって旅に出る.決定的な時代錯誤と肉体的脆弱さで,行く先々で嘲笑の的となるが….主人公ドン・キホーテをはじめ登場する誰も彼もがとめどもなく饒舌…
ニューヨーク近代美術館のキュレーター、ティム・ブラウンはある日スイスの大邸宅に招かれる。 そこで見たのは巨匠ルソーの名作「夢」に酷似した絵。 持ち主は正しく真贋判定した者にこの絵を譲ると告げ、手がかりとなる謎の古書を読ませる。 リミットは7日…
アイルランドの首都ダブリン、この地に生れた世界的作家ジョイスが、 「半身不随もしくは中風」と呼んだ20世紀初頭の都市。 その「魂」を、恋心と性欲の芽生える少年、酒びたりの父親、下宿屋のやり手女将など そこに住まうダブリナーたちを通して描いた15編…
人口わずか千三百、三方を尾根に囲まれ、未だ古い因習と同衾する外場村。 猛暑に襲われた夏、悲劇は唐突に幕を開けた。山深い集落で発見された三体の腐乱死体。 周りには無数の肉片が、まるで獣が蹂躙したかのように散乱していた――。 闇夜をついて越して来た…
監禁と暴力と愛のクラシック両足を骨折した作家ポールは「大ファン」を自称する女に監禁された。狂気に侵された女のもとから脱出することはできるのか——? (アマゾンより引用) 「ファンに監禁されたらどうなるのか」という想像を掻き立てる この小説はホラ…