村上龍先生の傑作小説コインロッカーベイビーズを紹介してみる

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1972年夏、キクとハシはコインロッカーで生まれた。
母親を探して九州の孤島から消えたハシを追い、東京へとやって来たキクは、
鰐のガリバーと暮らすアネモネに出会う。
キクは小笠原の深海に眠るダチュラの力で街を破壊し、絶対の解放を希求する。
(アマゾンより引用)

コインロッカーベイビーズ

村上龍先生が書いたコインロッカーベイビーズ。

この小説はその名の通りコインロッカー置き去り事件を題材とした話で
主人公であるハシとキクもコインロッカーで赤ん坊の頃に捨てられました。

そんな真夏のコインロッカーの熱気の中生き延びた2人の生き様を描いたストーリー。

2人は同じ孤児院で育てられ同じ家に引き取られ本当の兄弟かのような関係です。

そんな2人が大人になるまでも大人になってからも壮大な出来事があり読んでいて衝撃のある内容です。

印象に残ったシーン

物語の背景として、ハシが上京しそこでミュージシャンになります。
そしてバンドを組みその中でもハシはボーカルを務めるんだけれども
ずっと続けているうちにメンバーから不満が出てきます。

そして関係がおかしくなってしまったところでなんとハシは自分の舌を切るという行動に出ます。
舌が短くなったため声がハスキーになりメンバーからは評判がいいのですが
そこからハシはまた狂っていってしまつというなんとも言えない場面です。

まとめ

こうして狂っていってしまった話です。
この後最終的に自分の妻を刺してしまうのですがその後の描写が曖昧で考えさせられます。

物語のほとんど終盤なわけだけど、
さすがに自分がおかしくなってしまったことに気づいてほしいといった気持ちにさせられます。

なぜここまでになってしまったのかと考えてしまいます。
幼い頃に聞いた心臓音が本当に原因なのだろうかと思うとそうとも言い切れないような気もする。
きっと答えは誰にもわからないですがそんな想像が出来るというのもこの本の魅力なのかもしれない。