おすすめ恋愛小説「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」を紹介してみる

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京都の美大に通うぼくが一目惚れした女の子。
高嶺の花に見えた彼女に意を決して声をかけ、交際にこぎつけた。
気配り上手でさびしがりやな彼女には、ぼくが想像もできなかった大きな秘密が隠されていて―。
「あなたの未来がわかるって言ったら、どうする?」奇跡の運命で結ばれた二人を描く、甘くせつない恋愛小説。
彼女の秘密を知ったとき、きっと最初から読み返したくなる。(アマゾンより引用)

不思議な恋愛物語

この物語は、途中までは普通の大学生同士の恋愛物語です。

ただ、途中途中に「なんで彼女はこんな感情になっているんだ」と意味が分からないところが出てきます。

変なところで泣いたり、笑ったり。
しかし、後半になるとすべての理由がわかります。

理論を詳しく考えすぎるとわからなくなりますが、
でも真実を知ったときにもう一度最初から読んで彼女の行動、感情の意味を理解したくなります。

そして、その切ない恋物語の結末を考えて涙がこぼれ落ちてしまいます。

彼女の泣いた理由

思い入れのシーンは、彼女の泣くシーン全てです。

主人公と時間の流れが逆の彼女にとって、主人公の初めては彼女の最後になります。

主人公は初めてのデートで喜びますが、それは彼女にとっては最後のデート。

この切ないすれ違いを、難しすぎずわかりやすい表現で書かれており、
何回も泣いてしまいました。特に、最初の出会いのシーンは最高の導入であり、
最大の山場でもありクライマックスでもあります。2周目に読んだとき、1
週目とは全く違う物語のような新鮮な気持ちになって読めます。

2周目、3周目も楽しめる作品

彼女の真実を知った後、もう一度読み進めるとすべての違和感が解決されます。

文章全体も、京都の街並みが分かりやすく書かれており、
実際にそこにいるかのような印象も持てます。

1周目は主人公の男の子の目線で、純粋な恋愛物語を楽しむ。

2周目は彼女の目線で、切なくで限りある時間の悲しい恋愛物語を味わう。

そして3周目は、自分ならどうするのかとか、
この先この2人にはどんなことがあるのかという妄想を膨らませながら読む。

すべてで満喫できる作品です。お勧めです。