小松左京先生のSF小説「日本沈没」を紹介してみる【現実と空想】

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地震列島日本とSF小説日本沈没

日本列島そのものが大昔から地形状的にも地理的にも地震列島と言われているけど、
近年特に、日本列島は大地震に見舞われています。 

2011年の東北地方の大地震から以降、長野県北部や北海道十勝地方、
小笠原地震、そして本年の九州の熊本地震
それに山陰の鳥取県など北海道から九州までマグニチュード6位以上の地震が現実に発生しています。

それに連れて日本列島は大丈夫かと普通の人々でも不安あります。

僕は数年前にSF作家の小松左京氏の「日本沈没」を詠んでいたので、
SF推理小説が現実のものになりそうだと思ったことがありました。

この小松氏の日本沈没は映画やドラマにもなっているけど、
日本国民に対してある種の警鐘を鳴らしている小説とも言えなくもないのです。

小松左京氏の「日本沈没」は光文社より新書版として上下巻で発売されていました。

作者:・小松左京先生の「日本沈没」の物語


2009年、太平洋スラブがロシアのウラジオストック近海の深深度700kmのところで地震が発生し、
地球を構成しているマントル部分の崩落が始まったとされた。

 若しかしたら日本列島の真下で地殻変動の何かが発生しているかも知れないのである。 

其処で、地震専門の学術グループの深海艇・「わだつみ」が調査に乗り出した。 

そして小野寺をはじめ地球地震物理学者の田所博士とともに日本海溝の最深部に潜り、
此等の兆候と異変を発見するのである。

地球の異常、日本列島の異変を確信した田所博士は、
データ収集とともに結論を導き出すが、其の結論は「日本列島は最悪を想定した場合は、
2年以内という短い期間内に、大規模な地殻変動で日本の陸地の殆どが海面下に沈む、
つまり日本が沈没する」と予測したのである。 

しかし、現実は予想を超えた速さで進行し、各地で巨大地震が発生し、
休火山の富士山が活動を始め、列島各地が強烈な地震と火山に見舞われることになる。

其処で日本のリーダーたちが懸命になって「D計画」を遂行しようとするが…。

小松左京先生と「日本沈没」の読後感想


小松左京先生は日本を代表するSF作家であり、同氏のSF小説では「日本沈没」をはじめ、
復活の日」「首都消失」や「虚無回廊」なども読んだけど、
空想未来科学小説や宇宙空想科学小説などは特に好きで、ハラハラ、ドキドキしながら読めます。

小松さんは2011年に亡くなられましたが、ちょうど東北大震災の直後ということもあって、
新聞のコラム蘭に小さな記事を残しておられたのを思い出します。 

晩年になっては執筆活動は少なくなったようだけど、自身の「小松左京マガジン」等も発行して、
プロジェクトリーダーとなって運営する傍ら、
作品自体はSF小説以外にも広いジャンルを執筆していてファン層は幅広いといわれていました。

ところで、この「日本沈没」という作品は既に30年位所も前に出版されていて、
初版本は光文社の新書版での発行されましたが、当時からベストセラー作品となっていて、
映画やドラマの映像化や漫画、其れに確かラジオドラマにもなりました。

何れにしても、地震列島の日本であり、其の題名にしても日本国民の強烈な印象をもたらし、
読者にも相当なインパクトを与えた作品です。

考えさせられるところもあっておススメです。