油性ペンが落としにくい理由
油性ペンが落としにくい理由は定着剤が入っているから
油性ペンが落としにくい理由は、油性ペンに含まれている成分に関係しています。もともと「落ちないように」作られている油性ペンのインクは、アルコールなどインクの元となる溶剤、顔料などの着色するための成分、これらを合わせるためのつなぎとしての樹脂、さらにこれらを定着させる定着剤で構成されています。
油性ペンにはこの定着剤が含まれていることで、表面がツルツルした場所に書いても、定着剤が接着剤のような役割を果たして、インクが剥がれないように作られています。この定着剤の上に顔料などの着色する成分が乗っているため、油性ペンは場所を選ばず、絵や文字を書くことができます。
油性ペンが落ちない素材は紙・木・石など
もともと落ちにくいように作られている油性ペンですが、ある程度落とすことが可能な素材もありますが、ほとんど落とすことができない素材もあります。紙、木製の板など木でできているもの、レンガやブロックなどの石類、革製品、ゴムなどは、油性ペンをほとんどほとんど落ちない素材です。
油性ペンは、表面がツルツルしたものだと落としやすく、表面がザラザラしているものは落としにくくなります。繊維が細かいものなどにも、インクがしみ込んでしまい、落とせなくなってしまいます。落ちないことがポイントでもある油性ペンですが、ついうっかりつけてしまうと落ちないこともありますので、気を付けましょう。
服や布についた油性ペンの落とし方
エタノールを使う
服や布についた油性ペンの落とし方・洗濯の方法1つ目は、エタノールを使う方法です。油性ペン落としに使うエタノールは、ドラッグストアやホームセンターで購入できる、無水エタノールや消毒用のエタノールを使います。シンナーやベンジンは、汚れをより落ちにくくしてしまうときがありますので、使わない方が無難です。
エタノールを使って服や布についた油性ペンを落とす方法は、服や布の下にキッチンペーパーかいらない布などをおき、消す部分に少しずつエタノールをかけ、別の布で上から叩きます。インクがシミ出さなくなるまで、下の布や叩く布を交換しながら落とします。
服や布からインクが染み出さなくなったら、油性ペンで消したい部分にさらに石鹸や洗剤をつけてちゃんとともみ洗いをして濯ぎます。服や布についた油性ペンは完全に落とすことは難しいですが、かなり薄くすることができます。服にエタノールを使うときは、目立たない部分で色落ちなどをチェックしてから使いましょう。
クレンジングオイルを使う
服や布についた油性ペンの落とし方・洗濯の仕方2つ目は、クレンジングオイルを使う方法です。オイルタイプの化粧落としも、油性ペンの汚れを消す際に使うことができます。
クレンジングオイルを使った服や布についた油性ペンの落とし方は、服や布の下にキッチンペーパーまたはいらない布を置き、油性ペンの部分にクレンジングオイルをかけ、別の布で叩きます。インクのシミが出てこなくなるまでちゃんとと叩きます。
インクのシミが出てこなくなったら、石鹸や洗剤でもみ洗いをして、ちゃんとと濯ぎます。何度か繰り返すことで、油性ペンの色をかなり薄くすることができます。服や布についた油性ペンは、かなり落としにくいので、クレンジングオイルで根気よく拭き取り、洗剤をつけて手洗いする工程を繰り返すと良いと思います。
皮膚についた油性ペンの落とし方
日焼け止めクリームを使う
皮膚についた油性ペンの落とし方1つ目は、日焼け止めクリームを使う方法です。皮膚についてしまった油性ペンは、ゴシゴシこすれば取れますが、肌を傷めてしまう可能性があります。なるべくこすらずに落とすことをおススメします。
日焼け止めクリームを使って、皮膚についた油性ペンを落とす方法は、油性ペンの上に日焼け止めクリームを数センチ出し、油性ペンと混ぜるように日焼け止めクリームをなじませ、ティッシュなどで拭き取ります。
皮膚についた油性ペンは、落ちにくいですが、生活していくと自然と落ちていきます。ついてしまった場所によっては、無理してゴシゴシこすって落とそうとするのではなく、石鹸などで軽く落とした後は、自然にしておいても良いと思います。
ハンドクリームを使う
皮膚についた油性ペンの落とし方2つ目は、ハンドクリームを使う方法です。ハンドクリームに含まれる油分が、油性ペンの油分を一緒に落としてくれるので、皮膚についた油性ペンを落とす効果があると言われています。また、肌にも優しいので、使いやすいアイテムです。
ハンドクリームを使って、皮膚についた油性ペンを落とす方法は、油性ペンの上にたっぷり目にハンドクリームを出し、油性ペンとハンドクリームをなじませるようにします。その後、ティッシュなどで拭き取ります。その後さらに石鹸などを使うと落ちやすくなります。
プラスチックについた油性ペンの落とし方
・消しゴムを使う
プラスチックにについた油性ペンの落とし方・消す方法1つ目は、消しゴムを使う方法です。表面がツルツルしているプラスチックのときは、消しゴムを使ってこすることで、油性ペンを落とすことができます。
プラスチックでも表面に凹凸があるものは、消しゴムでも落としにくいですが、細かく消していくことで、きれいに消すことができます。
除光液を使う
プラスチックにについた油性ペンの落とし方・消す方法2つ目は、除光液を使う方法です。除光液を布やキッチンペーパーなどに染み込ませ、消したい油性ペンやマジックを拭くことで、油性ペンを落とすことができます。
ただし、プラスチックの材質や状態によって、除光液で拭いた部分の色が変色してしまうときがありますので、目立たない場所でチェックしてから使うと良いと思います。
机や床についた油性ペンの落とし方
柑橘類の皮を使う
机や床についた油性ペンの落とし方・消し方1つ目は、柑橘類の皮を使う方法です。オレンジやレモンなどの柑橘類の皮には、リモネンという油脂を溶かす成分が含まれており、油性ペンやマジックの汚れを落とすのに効果があります。
柑橘類の皮を使った、机や床についた油性ペンの落とし方は、オレンジやレモンなどの柑橘類の皮の外側の部分で汚れを擦り、汚れが薄くなってきたら、皮の内側でさらに擦ります。皮の水分がなくなったら交換し、きれいになるまで続けます。はっさくなどの皮の厚い柑橘類を使うと、やりやすいのでおススメです。
洗剤などにも配合されている柑橘類は、油汚れに強く、さらに良い香りがしますので、お掃除にはぴったりです。特にレモンは、電子レンジのお掃除でも活躍します。こちらの記事もチェックしてみてください。