衣類の血液汚れを綺麗に洗い流すポイント
お湯ではなく水を使う
1つ目の衣類の血液汚れを綺麗に洗い流すポイントは、「お湯ではなく水を使って洗い流す」ということです。血液には、多くのタンパク質が含まれていますので、お湯を使うとその成分が固まってしまい、逆にシミになってしまいます。
このため、血液のついてしまった衣類については、お湯ではなく水を使うようにしましょう。他の油による汚れなど、頑固な汚れについてはお湯で対処する方が良いときもありますので、混同しないように気をつけましょう。
衣類の血液汚れを綺麗に洗い流すポイント・血液がついたらすぐに洗い流す
2つ目の衣類の血液汚れを綺麗に洗い流すポイントは、「血液がついたことが分かったらできるだけすぐに洗い流す」ということです。血液が固まってしまう前であれば、水道水をかけて擦り合わせるだけで簡単に衣類の血液汚れを綺麗に洗い流すことができます。
血液が固まってシミになってしまった後の染み抜き方法については後ほどご説明しますので、そちらもぜひ合わせてチェックしてみてください。
外出先のときはハンカチを活用
3つ目の衣類の血液汚れを綺麗に洗い流すポイントは、「外出先のときはハンカチを活用して早めに対処する」ということです。外出先のときは、衣類をすぐに脱いで洗うことはできませんので、ハンカチをうまく活用してシミになってしまう前に血液汚れを落とします。具体的な血液汚れの落とし方は以下の通りです。
この方法ではハンカチに血液汚れを移すことで衣類に付着した血液汚れを落とすことになりますが、汚すことができないハンカチのときには、布類であれば何でも代用することができますので、参考にしてみてください。
ハンカチを活用した血液汚れの落とし方
ティッシュで衣類に付着した血液汚れをできるだけ拭きとる。
ハンカチに水道水を含ませる。
水道水を含ませたハンカチを使って、血液汚れの上から優しく叩く。
ハンカチにできるだけ血液汚れを移す。
それでも残った汚れがあれば水を含ませて洗い流す。
おススメの洗剤
オキシクリーン
1つ目の血液のシミを落とすおススメの洗濯洗剤は、「オキシクリーン」です。このオキシクリーンは、血液のシミを落とすことができるアルカリ性の漂白剤です。また、血液のシミなど衣類についた汚れ以外にも、シンクの汚れを落とすことができるなど、洗濯以外にもいろいろな場面で活用することができておススメです。
オキシクリーンを使った血液のシミ取り方法としては、40Lから50L分入った洗濯機に、オキシクリーンの中に入っているスプーン1杯分を入れて洗濯をするだけですのでとても簡単です。血液のシミ以外にも、一緒に他のシミがついてしまった衣類も洗濯することができますので、とても便利な洗濯洗剤となっています。
アルカリウォッシュ
2つ目の血液のシミを落とすおススメの洗濯洗剤は、「アルカリウォッシュ」です。このアルカリウォッシュを水に溶かして血液のシミにスプレーし、しばらく置いて洗濯機で洗濯するだけで簡単に血液のシミを落とすことができておススメです。また、コンロの汚れやレンジについた汚れも落とすことができるのでとても便利です。
シャボン玉酸素系漂白剤
3つ目の血液のシミを落とすおススメの洗濯洗剤は、「シャボン玉酸素系漂白剤」です。このシャボン玉酸素系漂白剤は、塩素系漂白剤のような刺激臭がすることもなく、軽い血液によるシミや、時間が経った血液によるシミの染み抜きはもちろん、冷蔵庫や排水溝の除菌や消臭をすることもできて便利でおススメです。
また、時間が経った茶しぶを落とすこともできます。このシャボン玉酸素系漂白剤を溶かした水に血液のシミがついた衣類を入れて10分から15分つけ置きし、水ですすぐだけで染み抜きをすることができますので、ぜひ試してみてください。
東邦ウタマロマホー石鹸
4つ目の血液のシミを落とすおススメの洗濯洗剤は、「東邦ウタマロマホー石鹸」です。この東邦ウタマロマホー石鹸は、洗浄力が高く、普通の洗濯用洗剤や漂白剤を使っても落とすことができなかった汚れも落とすことができたという口コミもあり人気でおススメです。
また、汚れを落とす以外にも除菌や消臭効果もあり、衛生的です。染み抜きの方法もこの東邦ウタマロマホー石鹸を溶かした石鹸水でもみ洗いをするだけですので、とても簡単です。100均などで販売されている洗濯板を使うとより効果がありますので、ぜひ試してみてください。
ミズクリーン
5つ目の血液のシミを洗濯して落とすのにおススメの洗剤は、「Ms・Clean(ミズクリーン)」です。このMs・Clean(ミズクリーン)は、洗剤の中でも血液汚れに特化した血液洗浄剤と呼ばれる洗濯用洗剤で、血液に強い強アルカリ成分が働くことで時間が経った血液汚れもちゃんと落とすことができておススメです。
また、洗濯機に入れる必要がなく、このMs・Clean(ミズクリーン)をスプレーし、つけ置きするだけでOKですので、時間もかからず便利です。洗濯用洗剤に含まれていることの多い合成界面活性剤や蛍光塗料といった有害物質も含まれていませんので、安心して使うことができます。
軽い血液のシミ抜き方法
マジックリンでつけ置きして洗濯する方法
1つ目の軽い血液の染み抜き方法は、「マジックリンでつけ置きして洗濯する方法」です。本来はお掃除アイテムのマジックリンですが、血液のシミに強い成分が入っていますので、マジックリンでつけ置きしてから通常通り洗濯することで、血液のシミ取りをすることができます。具体的な染み抜きの方法は以下の通りです。
マジックリンを使った血液の染み抜き方法
洗面器に水道水を張る。
血液のシミがついてしまった衣類を洗面器に20分から30分入れておく。
シミの部分を覆うようなイメージでマジックリンを吹きかける。
20分程度そのままにしておく。
洗面器の中でこすり洗いをして、マジックリンを洗い流す。
洗濯機で通常通り洗濯する。
オキシドールを含ませたコットンを使う方法
2つ目の軽い血液の染み抜き方法は、「オキシドールを含ませたコットンを使う方法」です。マジックリンと同じように、オキシドールにも血液のシミの主成分であるタンパク質を分解する成分が含まれていますので、以下のような使い方をすることで軽い血液のシミであれば染み抜きをすることが可能です。
オキシドールを使った血液の染み抜き方法
コットンにオキシドールを含ませる。
オキシドールを含ませたコットンを血液のシミ部分に乗せる。
ラップをかけて15分放置する。
ゴム手袋などをつけてコットンを優しく叩く。
なお、オキシドールは素手で触ると肌が荒れてしまうことがあります。このため、必ずゴム手袋などをつけた状態で作業をするようにしましょう。また、刺激臭がしますので、シミの範囲が広いときには換気をしながら染み抜き作業をするのがおススメです。
歯磨き粉を浸透させて洗い流す方法
3つ目の軽い血液の染み抜き方法は、「歯磨き粉を浸透させて洗い流す方法」です。歯磨き粉を使った具体的な血液の染み抜き方法は以下の通りとなっていますので、こちらもぜひ試してみてください。
なお、歯磨き粉を完全に洗い流さないと、逆に歯磨き粉がシミになってしまうときがあります。水道水で歯磨き粉を洗い流しきらないときには、歯ブラシを使って磨いたり、水道水と一緒に石鹸を使って洗い流すのがおススメです。
歯磨き粉を使った血液の染み抜き方法
洗面器に、血液のシミがついた衣類を入れる。
血液のシミ部分に歯磨き粉を塗る。
歯磨き粉が乾くまで放置しておく。
水道水を使って歯磨き粉を洗い流す。
ジーンズへの血液のシミには塩水もおススメ
4つ目の軽い血液の染み抜き方法は、「塩水」を使った血液の染み抜き方法です。これは、特にジーンズへの血液のシミに有効な方法となっています。家にある塩と水のみでできる方法ですし、やり方も他の染み抜き方法と比べるととても簡単でおススメです。
なお、塩水を使った他の血液の染み抜き方法としては、以下の方法以外にも、塩分濃度の高い塩水を含ませたタオルで血液のシミ部分を優しく叩き、血液のシミをタオルに移す方法もあります。こちらも参考にしてみてください。
塩水を使った血液の染み抜き方法
シミがついた衣類を洗面台へ置く。
塩を血液のシミ部分を覆うようにして振りかける。
シミがついた衣類の上から水道水を流して、もみ洗いをする。
頑固な血液の染み抜き方法
時間が経ったシミにはセスキ炭酸ソーダ
1つ目の頑固な血液の染み抜き方法は、「セスキ炭酸ソーダ」を使った血液の染み抜き方法です。セスキ炭酸ソーダは、血液のシミに強く、他のアイテムよりも強いアルカリ性であるため、時間が経ったシミにも対応することができます。セスキ炭酸ソーダを使った具体的な染み抜き方法は以下の通りとなっています。
セスキ炭酸ソーダを使った血液の染み抜き方法
洗面器に1リットルのお湯を入れる。
お湯を入れた洗面器に、小さじ2杯分のセスキ炭酸ソーダを入れて溶かす。
血液のシミがついてしまった衣服を入れて、2時間つけ置き洗いをする。
シミ部分をもみ洗い後、洗濯機で洗濯する。
なお、画像のセスキ炭酸ソーダは、今回ご説明したように時間が経ったシミへのつけ置き洗いにも便利ですし、水に溶かしてスプレーをすればキッチン周りの油汚れなどを落とすこともできます。ぜひゲットしてみてくださいね。
血液を洗濯する際の注意点
水洗い可能な衣類かチェックしてから洗濯する
1点目の血液を洗濯する際の注意点は、「水洗い可能な衣類かチェックしてから洗濯する」ということです。衣類の素材によっては、家での洗濯ができないものがありますので、これまでご説明してきた染み抜き方法を実践する前に、あらかじめ洗濯表示のマークをチェックしておくようにしましょう。
もし水洗いができない衣類だったときには、ご家で染み抜きをすると衣類が傷んでしまう可能性があります。このため、クリーニング店を使用してプロの方に染み抜きをお願いするのがおススメです。
濃い色の衣類は染み抜きテストをしてから
2点目の血液を洗濯する際の注意点は、「濃い色の衣類は染み抜きテストをしてからシミ取りをする」ということです。濃い色の衣類のときは、染み抜きをすると色落ちしてしまう恐れがあります。このため、衣類の目立たない部分で先にシミ取り作業を試してみてから洗濯するのがおススメです。
染み抜きテストをする際には、万が一色落ちしてしまった時に備えて、なるべく染み抜きテストを狭い範囲で済ませる必要があります。このため、特に範囲の広がりがちなスプレータイプのマジックリンや、液体のアイテムを染み抜きに使いたいときには、綿棒に含ませてからテストをするのがおススメです。
血液以外の頑固なシミを落とす方法
時間が経ったカレーのシミ
1つ目の血液以外の頑固な服へのシミの落とし方は、時間が経ったカレーのシミの落とし方です。時間が経ったカレーのシミには、漂白剤を使うのがおススメです。具体的なシミの落とし方は以下の通りです。
なお、台所用の洗剤をかけてもみ洗いをする際、デリケートな素材で作られた衣類の染み抜きをするときには、台所用の洗剤を含ませた綿棒やタオルを使って優しく衣類を叩くイメージで洗剤をつけるようにしましょう。また、シミに漂白剤をつけてドライヤーで乾燥させる作業はシミが薄くなるまで繰り返すことがポイントです。
時間が経ったカレーのシミの落とし方
時間が経ったカレーのシミがついてしまった部分に水を含ませる。
シミがついてしまった部分に台所用の洗剤をかけてもみ洗いをする。
台所用の洗剤を洗い流す。
シミの部分に漂白剤をつけてドライヤーで乾燥させる。
洗濯機で通常通り洗濯する。
コーヒーによるシミ
2つ目の血液以外の頑固な服へのシミの落とし方は、コーヒーによるシミの落とし方です。コーヒーによるシミは、食器用洗剤や歯ブラシなどご家にあるアイテムで簡単に染み抜きをすることができます。具体的なシミの落とし方は以下の通りとなっています。
なお、洋服の上から食器用洗剤をかける際にゴム手袋などをつけた手で揉み込むと、食器用洗剤の浸透が早くなりおススメです。また、歯ブラシで食器用洗剤をかけた部分を叩く際には、外側から内側にかけて作業をすると、より早くシミをタオルに移すことができますので参考にしてみてください。
コーヒーによるシミの落とし方
コーヒーによるシミがついた洋服を裏返す。
シミの部分にシミが移っても良いタオルを当てる。
洋服の上から食器用洗剤をかける。
歯ブラシで食器用洗剤をかけた部分を優しく叩き、シミを浮かせる。
水を張った洗面器に入れて、食器用洗剤を洗い流す。
洗濯機で通常通り洗濯する。
口紅によるシミ
3つ目の血液以外の頑固な服へのシミの落とし方は、「口紅」によるシミの落とし方です。口紅によるシミは、実際のメイクを落とす時と同じようにクレンジングオイルなどを使えば落とすことができます。具体的なシミの落とし方は以下の通りとなっています。
なお、タオルをシミに当てながら洋服を裏返す際には、他の場所にシミが移るのを防ぐため、タオルと洋服がずれないように気を付けてください。また、シミの部分を叩いていくことでどんどんタオルにシミが移っていきますので、途中でタオルのシミが当たる部分を変えながら作業をするようにしましょう。
口紅によるシミの落とし方
口紅によるシミがついてしまった部分にクレンジングオイルを含ませる。
シミが移っても良いタオルをシミに当てながら洋服を裏返す。
歯ブラシや綿棒を使ってシミの部分を優しく叩き、タオルにシミを移す。
お湯を使って、洋服に含ませたクレンジングオイルを洗い流す。
全体の水気を絞る。
血液によるシミや、時間が経ったカレーによるシミなど、多くのシミはいろいろなアイテムを工夫して使用することで、ご家でも簡単に落とすことができます。今回ご説明した血液を洗濯する際の注意点などにも気をつけながら、洋服にできてしまったシミの洗濯にチャレンジしてみてください