先延ばししてしまう
誰でも仕事を後回しにすることはありますが、それが癖になっている人は注意が必要です。
先延ばし癖が付いてしまうと、色々な悪影響があります。
たとえば、以下のような影響があります。
ストレスが溜まってしまう
自己嫌悪を感じてしまい自信を失う
周りからもダメ人間だと思われる
まず、やるべきことを先延ばしにすると、常に心のどこかで気になってしまいます。
「そろそろ片づけないと」「まだ大丈夫かな?」「いつからやろうか」など、プレッシャーが掛かってくるわけです。
楽をしたいから先延ばしにしたのに、精神的には余計にダメージを受けることになります。
それがストレスになってしまい、疲れが溜まってしまうと思います。
そして、すぐに取り掛かれない自分自身に対して、自己嫌悪を感じることがあります。
「何でできないんだろう」と悩んでしまうことで、自分自身のことが嫌いになってしまいます。
自信も失うことになり、余計に仕事ができなくなりがちです。
あとは、周りからの評価も下がると思います。
仕事が遅い人って、どんな会社でも評価されません。
クオリティが高いなら良いのですが、何もせずに後回しにしているだけなので、質の高い仕事なんてできないと思います。
先延ばしにすることで、自分自身の評価を落としてしまいます。
このように、やることを先延ばしにしても、良いことなんて一つもありません。
自分自身をダメにしてしまうだけなので、なるべく早めに片付けられるようになりましょう。
先延ばしにしてしまう原因
モチベーションが上がらない
いつもは行動可能な人でも、なんとなく気持ちが乗らないことがあると思います。
人には感情の浮き沈みがあるために、モチベーションが下がってしまうことが少なくありません。
そんな時には、楽な方へ流れてしまって、やるべきことを後回しにする傾向があります。
忙しくて時間が無い
「忙しい」が口癖の人は、何でも先延ばしにしがちです。
そういう人に限って、大して忙しくないことが多いです。
忙しいと自分自身で思い込んでいるから、手を付けるのが遅くなります。
本当に忙しかったとしても、ちゃんとタスクの整理をすれば対応可能なはずです。
自分自身の効率の悪さを言い訳にして、先延ばしにしてはいけません。
やりたくない
やりたくない仕事は、先延ばしにしてしまいます。
宿題や試験勉強、ダイエットなど、大抵のことは当てはまると思います。
好きじゃなかったり、面倒だと感じることほど、すぐに取り掛かることが可能でせん。
自発的にやりたいと思えることでないと、ほとんどの人は先延ばしにしてしまいます。
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実現する自信がない
大きなことにチャレンジするときには、「失敗したらどうしよう」といった不安があります。
そのような不安や恐怖があると、行動を先延ばしにしてしまいます。
失敗したら苦労が台無しになるわけなので、それを恐れて行動することができないわけです。
完璧主義な人ほど、このような傾向が強くなります。
先延ばし癖を克服するための方法
やるべきことを紙に書いて整理する
やることが多すぎて、何から手を付けて良いか分からないときがあります。
そのような時には、タスクを紙に書き出して一覧表にしてみてください。
視覚的に見える状態にすることで、物事の優先順位を付けやすくなります。
全体像が見えないから、頭が混乱して行動ができなくなるんです。
紙に書けば意外とシンプルだったということが分かりますし、大事なことと不要なことの区別もつくと思います。
頭の中だけで考えるのではなく、紙に書いてアウトプットすることを心がけてみてください。
起こりうる問題点を整理する
心の中に不安や恐怖心があると、すぐに行動することが可能でせん。
不安があることで行動可能な人もいるのですが、逆に不安があると現実逃避で別のことをしたがる人もいます。
後者のときだと、不安や恐怖がある限り、どんどん先延ばしにすることになります。
多くの研究データによると、衝動性が低い人のとき、不安が何かを始めるきっかけになることが分かっている。
一方、衝動性が高い人は、不安を感じると行動を中断する。
スティール教授によると、衝動性の高い人は、強い感情に対応するのがより大変なため、その嫌な感情を取り払うために何か別のことをしたがると考えられている。
引用:ウォールストリートジャーナル
不安や恐怖を無くすためには、これから起こりうる問題について整理することが大事です。
問題を整理して、その対処法を考えておきます。
そのような心の準備をすることで、不安や恐怖心といったものは無くなっていきます。
可能な限りの想定をしておけば、自信をもって行動可能なようになると思います。
大きなタスクは小さく分割する
あまりに大きな仕事があると、やる気を失ってしまいます。
実現可能な見込みが見えないために、行動する気力を無くしてしまうわけです。
たとえば、42.195kmのフルマラソンを走れと言われたら、誰だって無理だと思ってしまうと思います。
大きすぎるタスクでは、モチベーションは上がりません。
なので、可能なだけ小さなタスクに分割することから始めて下さい。
42.195kmのフルマラソンではなく、1kmとか3kmなどの小さな距離だとできそうな気がします。
それと同じように、50ページの資料を作成するというタスクがあれば、まずは1ページから始めてみるわけです。
小さく分けて行えば負担は少ないですし、確実に行動可能なようになると思います。
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思い切って休んでみる
やるべきことばかり考えていると、どんどんストレスが溜まってしまいます。
それで精神的に疲れてしまって、行動できなくなることがあります。
なので、ちゃんとと休息を取ってリラックスすることも大事です。
気持ちを落ち着かせておけば、全開で仕事に取り組むことが可能なと思います。
また、少し仕事をしたら、すぐに休むのもコツです。
無理をしないと決めておけば、体への負担が少なくなるので先送りしないようになります。
完璧主義を捨てる
何でも完璧にやろうとすると、なかなか行動することが可能でせん。
些細なことまでこだわろうとするから、面倒臭くなって先延ばしにしてしまうわけです。
100点を取るべきだと思い込むことで、行動できなくなってしまいます。
完璧主義な人ほど、このような思考になりがちです。
なので、未完成でも良いから行動に取り掛かる癖を付けましょう。
どれだけ頑張っても100点は取れないわけですし、まずは動き出すことが大事となります。
30点くらいの完成度を目指して、まずは取り掛かってみるようにしてください。
そのような考えの方が、上手くいくことは多いですよ。
自分自身へのご褒美を用意する
ご褒美を用意すると、モチベーションが上がるのは有名ですよね。
一般企業でも、成果を出すことでインセンティブなどの報酬を用意していることが多いです。
なので、タスクを終わらせたときに、自分自身なりの報酬を用意しておきましょう。
たとえば、欲しかったカバンを買うとか、大好きなケーキを食べるとか、何でも構いません。
自分自身がモチベーションが上がることを考えて、ご褒美にすると良いと思います。
ただ、この方法や長期的に行うと成果を出せないことが分かっています。
人間は慣れてしまうので、報酬を用意しても頑張れなくなってくるんです。
そのような時には、「先に報酬を与える」という方法がおススメです。
これは、ハーバード大学の研究で明らかになっている方法で、先に報酬を当てておいて、達成できなければ取り上げるというプロセスを踏みます。
ハーバード大学の研究は、報奨のやり方を変えることによって生徒の成績が劇的に上がることを発見した。
教師たちに(生徒たちにではない!)事前に報奨を与え、クラスの成績が上がらなければそれを取り上げると脅すことによって、生徒たちの成績は実際に上がったのだ。引用:TechCrunch
人間は失うことを恐れる心理があるので、先に報酬を与えることでそれを失わないために頑張ろうとするわけです。
この方法を取り入れれば、問題を先送りせずに即座に取り掛かることが可能なと思います。
プラスとマイナスの両面で考える
短絡的な思考で物事を先延ばしにしてしまう人は、もっと先のことを考えるようにしてください。
先延ばしにすると、どんな悪いことが起きるか?
今すぐやれば、どんな良いことが起きるか?
少し考えれば、今すぐにやった方が良いことは分かります。
後回しにすることで、仕事が遅れて誰かに迷惑を掛けるかもしれない。
時間が経つごとに予定が詰まってしまい、余裕が無くなってしまう。
焦って取り掛かることになるので、ミスをしやすくなる。
このように、物事を先延ばしにすると、悪いことばかり起きてしまいます。
一方、今すぐにやれば、良いことばかりです。
仕事が早く終われば、周りとの連携も上手くいく。
時間に余裕を持って行動可能。
何度も推敲することが可能なので失敗をしにくい。
冷静に考えることで、今すぐ行動することのメリットが分かると思います。
短絡的に逃げるのではなく、長期的に考えれば先延ばしの癖は改善しやすくなります。
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