ジェームズジョイスの小説「ダブリナーズ」を紹介してみる【ダブリン】

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アイルランドの首都ダブリン、この地に生れた世界的作家ジョイスが、
「半身不随もしくは中風」と呼んだ20世紀初頭の都市。
その「魂」を、恋心と性欲の芽生える少年、酒びたりの父親、下宿屋のやり手女将など
そこに住まうダブリナーたちを通して描いた15編。(アマゾンより引用)

ヘミングウェイも愛読していた「ダブリナーズ」

ジェームズジョイスはいまからおよそ150年くらい前に活躍したアイルランドの作家です。
ヘミングウェイもジェームズジョイスのファンだったらしい。
確かにヘミングウェイの文体、音楽的なリズムとか、
ジェームズジョイスを参考にしているような部分が結構ある。

ヘミングウェイの文体は力強く、外科医のメスのような切り口だけど、
ジョイスのこのダブリナーズでは、「祈る」ような語り口になっています。

アイルランドの首都「ダブリン」

ダブリナーズの舞台であるダブリンはアイルランドの首都です。
いまでもアイルランドの領土の問題は、イギリスと確執があります。

確かにアイルランドの北部は、現在、イギリス領であり、
アイルランド島全体が、アイルランドではありません。

歴史的な背景を知りたいと思ったら、まずこのジェームズジョイスのダブリナーズはおすすめです、
そのアイルランドの首都ダブリンが物語の舞台となっています。

多様な文体

ジェームズジョイスの文体はさまざまで、
ジェームズジョイスの作品でもっとも有名な「ユリシーズ」などは
まったく違った作家が書いたような、全然違う文章で構成されています。
ジェームズジョイスの実力の凄さがわかる。

物理学の世界で、原子核にまつわる「クオーク」という素粒子の語源となっているのが、
ジェームズジョイスの小説です。
文学の言葉が、今最先端の物理学のテーマとして使われています。